岐阜プラスチック工業株式会社 代表取締役社長 大松 栄太 様 和光会グループ 理事長 山田 豪(医師) |対談|和光会グループ|岐阜

今回のSDGsインタビューは、「リスのプラスチック」でお馴染み、
岐阜プラスチック工業株式会社の大松栄太代表取締役社長(=以下、大松社長)
をお招きしました。脱炭素、脱プラスチックが叫ばれる昨今、国内のプラスチック製品の
多くを手がける同社が、この問題とどう向き合っているのでしょうか……。

  • 大松 栄太 様

    岐阜プラスチック工業株式会社 代表取締役社長

  • 山田 豪

    和光会グループ 理事長(医師)

    主な経歴など/
    京都大学医学部附属病院、兵庫県立尼崎病院、倉敷中央病院 内分泌代謝・リウマチ内科などを経て、現在に至る。
    糖尿病などの代謝疾患や内分泌疾患が専門。また、在宅での看取りや緩和ケアなど、在宅医療にも積極的に取り組んでいる。

医療・福祉事業の継続支援
  • 大松 栄太 様

    岐阜プラスチック工業株式会社 代表取締役社長

  • 山田 豪

    和光会グループ 理事長(医師)

    主な経歴など/
    京都大学医学部附属病院、兵庫県立尼崎病院、倉敷中央病院 内分泌代謝・リウマチ内科などを経て、現在に至る。
    糖尿病などの代謝疾患や内分泌疾患が専門。また、在宅での看取りや緩和ケアなど、在宅医療にも積極的に取り組んでいる。

外国人の声を拾って

山田理事長
御社は昭和28年(1953年)創業とのことですが、早くからプラスチック製品に取り組まれたんですね。
大松社長
ありがとうございます。実は、祖父が化粧品を入れるプラスチック製のコンパクトケースを製造し商品化したのが始まりなんですよ。
山田理事長
なるほど。その後も様々な製品を開発され、大きく発展されたんですね。しかし時代が変わり、環境問題についての関心が高まってきました。御社は環境問題にも先駆的に取り組んでこられたようですね。
大松社長
弊社は1990年にリサイクル材を使用した荷物を運ぶためのパレットを作りました。また2005年の愛知万博の頃はオイルピーク論が盛んだったこともあり、植物由来の製品開発に取り組み始めました。以前からフロンガスやダイオキシンなど様々な環境問題に対しても取り組んできましたので、環境問題には先んじて取り組む流れができていたのかもしれませんね。

植物由来のプラ容器3,100アイテム

山田理事長
SDGsは「持続可能」というキーワードで語られることが多いですが、これまでの取り組みの中での苦労話などをお聞かせ願えますか。また、御社が開発している製品の中で特に注力しているものはありますか。
大松社長
サステナブルの観点からも、植物由来の製品の開発に注力してきました。汎用的で使いやすい石油由来の材料と比べて、植物由来の材料は成型しづらかったり、耐熱温度が少し低かったりと苦労もありましたが、今では石油由来と植物由来の原料を混ぜた「ハイブリッド容器」も含めると、総アイテム数は3,100、容器分野の売上のうち30%を植物由来の容器が占めるまでに成長しました。

長く使い続けられるよう技術開発に努めたい

山田理事長
昨今、レジ袋の有料化など、脱プラスチックの流れがありますが、我々の業界では感染防止の観点からも使い捨てのプラスチック製品の利用は非常に多い
です。環境面に配慮したごみの削減や代替品について良いアイデアがあれば教えていただけますか。
大松社長
病院で使い捨てを減らしてリサイクルできるなら、環境負荷も軽減されるでしょうね。今、使用済みの医療機器を分解洗浄や滅菌して、再び使える状態にする「R-SUD」という取り組みがあります。使い捨ての医療製品1.5兆円分のうち、リサイクルユースできそうな製品が1,400億円くらいあるそうです。当社も洗浄と滅菌をして繰り返し使える医療ペールを作っていますが、こういった物が増えると良いと思っています。
山田理事長
我々の業界はあまり環境問題に取り組めていませんのでとても参考になります。御社の今後の展望や課題をお聞かせください。
大松社長
炭素が悪者のように言われがちですが、世の中の物質の多くが炭素化合物で重要な役割もあります。プラスチックも無くなるととても不便ですよね。私たちは、長く使い続けられるよう折り合いをつけながら技術開発に努め、直面する課題を解決し、実績を積み上げていきたいですね。

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